副理事長挨拶

一般社団法人日本デジタル歯科学会
副理事長 大久保力廣
まずは,本年元旦に発生した能登半島地震でお亡くなりになられた方々,今なおご不自由な避難生活をされている方々に対して,会員全員の想いとして,心からお悔やみとお見舞いを申し上げます.
先日,ある学会でAGI(Artificial General Intelligence)に関するシンポジウムに参加しました.恥ずかしながら,それまでAGIという言葉を知らず慌ててネット検索したわけですが,人間のような汎用的な知能を持つ「人工汎用知能」のことで,あらゆるタスクを人間と同等かそれ以上にこなすことができるそうです.さらにその先のASI(Artificial Super Intelligence)「人工超知能」は人間の知能を超え,あらゆる分野で人間より優れた能力を発揮するため,意思決定に人間の判断を必要としないとのことです.まさに「ターミネーター」の世界ですね.
いずれにしましても,AIの歯科医療への導入は必然であり,本学会はこの流れを強力に推進する立場にあります.しかし,どれほどAIが進化,普及しようとも,最終的に施された歯科医療の全責任は術者である私たちが負うことになりますので,AIを正しく理解して上手に活用し,AIの回答にいつも疑問を持てるだけの知識の向上と技術の研鑽が必要と改めて感じました.
5月11日,12日にはメインテーマを「AIによる歯科医療-ディープラーニングの活用」と銘打った第15回学術大会(大会長:長崎大学 澤瀬 隆教授)が開催されます.本腰を入れて歯科に直結するAIの最新情報を収集したいと思っていますので,長崎の地で多くの先生方にお会いできますことを楽しみにしております.
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一般社団法人日本デジタル歯科学会 メールマガジン
JADD MAGAZINE No.5 2024年4月号
編集・発行元:日本デジタル歯科学会広報委員会
発行日:2024年4月19日