
一般社団法人日本デジタル歯科学会
理事長 末瀬一彦
異常気象によって極寒と酷暑の繰り返し、日本の良きシーズンである春と秋の季節がとても短くなっています。そんな中、今年も桜の花が満開になり、あちこちで新学期を迎え、新入生の真新しい制服姿をみると気持ちも引き締まる季節です。
さて、今年は2年に一度のケルンでのIDSが開催されました。やはり口腔内スキャナーが最も注目され、新たにTRIOS 6が発表されたようです。従来の口腔内スキャナーのよさに加えて、鮮明な画像、スキャニングスピードのアップ、う蝕検出機能と共にプラークの付着状態を検出する機能も付加され、近日中に日本の臨床現場に登場するようです。加えて、各社の口腔内スキャナーも進化を遂げ、画像の鮮明度、スキャナイングスピード、印象精度も向上し、ますます臨床現場で使いやすくなっています。かつては500万円~600万円の高価な口腔内スキャナーも、最近では250万円~400万円まで価格帯に落ち着いてきました。今後、口腔内スキャナーはCAD/CAM冠の光学印象採得や初診時の口腔内検査、さらには学校歯科健診への活用などに適用範囲が広がることを期待しています。


令和7年度は、下記の学会における共催シンポジウムを開催予定です。学術交流を深め、本学会のプレゼンスを高めるためにも奮ってご参加ください。
シンポジウム2. 無歯顎補綴におけるデジタルワークフロー
5月17日(土) 9:00~10:30
においても共催シンポジウムを開催できるよう準備中です。どうぞご期待のうえ、日程を空けてお待ちください。
国内渉外員会
おめでとうございます。
受賞者:金澤 学 先生
(東京科学大学大学院医歯学総合研究科 高齢者歯科学分野 教授)
受賞者:峯 裕一 先生
(広島大学大学院医系科学研究科歯学分野医療システム工学・広島大学デジタル デンティストリープロジェクト研究センター 講師・副センター長)
受賞者:柏崎 健汰 先生
(東京科学大学大学院歯学総合研究科 高齢者歯科学分野 助教)
その他ご応募頂きました皆様もありがとうございました。
顕彰委員会 委員長 水木信之


『歯科診療に関連するデジタル技術の専門的知識ならびに臨床技能・経験を有する優れた歯科医師をデジタル歯科専門医として認定し、デジタル機器の基礎知識ならびに最新情報を普及することを目指し、本会での講演等、その進歩・発展に寄与できる指導的人材を養成することを目的とする。』

下記の3つの条件を満たすこと。
- 日本国歯科医師免許を持つこと。
- 本学会会員歴3年以上
もしくは、日本歯科医学会専門分科会専門医の資格を有し、本学会会員歴1年以上。 - 必要な研修単位を取得していること。
学会やセミナーへの参加、学会発表および論文投稿により単位を取得します。
ハードルが高いように見えますが、論文投稿については、本学会学術誌および認定学術誌のほか、認定定期発刊雑誌への投稿も認められているため、挑戦しやすいと思います。是非、チェックしてみてください。

下記の3つ合格すること。
- 臨床実技試験(IOSコンペティション含)
- 専門医筆記試験
- ケースプレゼンテーション(発表当日 口述試験)
先生方が普段使い慣れた機種で試験を受けることができます。


筆記試験はデジタルデンティストリーの基本的知識を問うものです。
参考図書を紹介します。

専門医制度委員会
委員長 小川 匠 幹事 井川知子