
一般社団法人日本デジタル歯科学会
理事長 末瀬一彦
会員の皆様、お元気にお過ごしでしょうか?
5月には、長崎におきまして「第15回日本デジタル歯科学会」を澤瀬 隆教授のもとで開催させていただきました。大会テーマ「AIによる歯科医療ーディープラーニングの活用ー」のもとに最先端のデジタル歯科の現状をご報告いただき、とても有意義な大会となりました。本学会では、日本歯科医学会のプロジェクト研究として「歯科医療における匠の技のデジタル化-歯科技術の遠隔教育への挑戦-」を遂行し、アナログ的な匠の技をデジタル機器の活用によって伝承するという画期的な内容の研究を進めています。学術大会当日には、デモンストレーションも行い、多くの参加者に体験していただきました。
さて、本年6月には、社会保険診療報酬の大きな改定が行われ、CAD/CAM冠の適用拡大、口腔内スキャナーの導入をはじめ、情報通信機器を用いた歯科治療の推進が行われています。とりわけ、海外では、自費診療を中心として高度な歯科医療に使用されている口腔内スキャナーが、日本の保険診療に導入されたことはとても意義深く、日本の歯科医療の質の向上につながり、高品質、高精度で効率的な歯科医療が普及していきます。口腔内スキャナーは単に歯科治療に用いるだけでなく、初診時の口腔内の情報収集や歯科健診への使用も期待され、今後適用拡大が望まれます。これからの歯科医療において、本学会に課せられたミッションはますます重要になってきます。
TOPIC
文責:日本デジタル歯科学会広報委員会
一般社団法人日本デジタル歯科学会 メールマガジン
JADD MAGAZINE No.6 2024年8月号
編集・発行元:日本デジタル歯科学会広報委員会
発行日:2024年8月8日